なんのためにリフォームを行うか

急な雨漏りや水漏れ、天災被害による復旧など切羽詰まったものや、
家族構成の変化、身体、健康の変化に応じての修繕、

特に故障や汚染、不具合はないものの、より快適さを求めてのリフォーム、
より美観をもとめてのリノベーションなど、目的は実にさまざまです。

リフォームを思い立った時、まずは、その目的を明確にしておいた方がいいです。

雨漏りだけを直したいのに、あれもこれもとセールスマンに提案されたら、
びっくりするような見積金額になってしまいますからね。

ちなみに、
リフォームの目的は、保全、衛生と健康、美観、大きくこの3つになるかと思います。
一つずつ見ていきましょう。

雨漏りや水漏れは、建物の劣化や損傷につながりますので、放ってはおけませんね。
雨漏りであれば、屋根の葺き替えや防水、外壁塗装をするとか、
水漏れであれば、水回りの給水管、排水管の修理をしなければなりません。

床のへこみやたわみなど、人がジャンプしようものなら抜けそうという状況なら、
漏水や結露など、水により劣化している可能性と、シロアリ被害による場合があり、
大工工事やシロアリの駆除が必要になります。

雨漏りや水漏れの修繕をすることによって柱や垂木など、木材の劣化進行を防ぎ、
カビの発生も防ぐことができます。

中にはカビアレルギーの方もいらっしゃいますので、症状は改善すると思います。

外壁であれば、長年の劣化によって汚染された壁面をきれいに水洗いして、
上から塗装すれば衛生的ですね。

また室内の場合は、
タバコのヤニや台所周りの油で汚れた壁クロスを張り替えることによって、
衛生面はかなり向上します。

あるいは、外壁や屋根の一部がずれたり欠落などした場合、
その隙間から害虫などが侵入して、屋根裏など家の中で巣を作ることもありますから、
これを阻止することによって、衛生的になりますね。

台所の換気扇の清掃や、エアコンのクリーニングなども、衛生面から言うと必要な作業かと思います。

また、断熱工事の施されていない家屋でしたら、断熱材を壁や床下に埋設することによって、
真冬の寒さがやわらぎ、真夏の暑さが軽減できることから、健康面で言えば重要な工事かと思います。

保全の目的で屋根の葺き替えや塗装、外壁の塗装などをすれば、
当然、キレイになるので美観もよくなります。

あるいは、美観の目的で室内のクロスを張り替えれば、
室内が清々しい空気になって気持ちよくなりますから衛生的にもいいんです。

このように、リフォームを行うことによって、
2つまたは3つが同時に得られるのですね。

そして、保全、衛生と健康、美観の三つが達成できたら、
安心で快適な暮らしができるようになると思うわけです。

保全＋衛生・健康＋美観＝安心＋快適

安心で快適な生活ができるようになれば、気分も晴れやかになり、
精神衛生上、大変いいことなのですが、、、

どこまで工事をするかという線を引いておかないと、思わぬ高額で予算オーバーということにもなりかねません。

冒頭でも言いました通り、目的を明確にしておいて、
今一度、あなたが検討しているリフォームを充分精査した上で、取り組んで頂けたらと思います。